石井さんは、バランスの良い人だと思います。
なかなかいないタイプ。
介護のお仕事をされていて、たぶんその優しさとおおらかさ、面倒見の良さを存分に発揮され、一生懸命楽しくお仕事されている様子。
一方で、ごく一般的な、真面目で固い方かと思えばまったくそんなことは無い。
すごく感性的な部分がある方。そして、その感性に身を任せられる柔らかさと清々しさもある方。
つまり、理知的な部分と感性の優れた部分のバランスがすごく取れている。そこが珍しいというか、逸材だと思う、人徳のある方。
なんとプライベートでは、バンド活動をされている。テレーギン役の高倉さんに、ギターの楽譜を渡して、ギターを教えてくれていたのも、石井さんです。
年下のお友達からも、「石井さんと一緒にいるとおもしろい」と慕われています。
そんな石井さんだからこそ、温かくてみんなを包み込む、そのうえで、状況を冷静に見ている乳母、マリーナ役に適役なのだと思います。
劇中、マリーナはワーニャの屋敷のみんなに「ばあや、ばあや」と頼りにされ、みんなから好かれていますが、石井さんも、同じ。
たくさんお友達が見に来てくださるよう。介護職の職場の方や、利用者の方も見に来てくださるようです。
利用者の方にも楽しんでもらいたい、とがんばる石井さん。その優しさと感性を、自分のためだけではなく、まわりの人のために発揮している石井さんは、いろんな人を救っていると思います。
よしよし
チケットを数えるばあや
いよいよ、本番日まであと3日。
新聞、雑誌、出演者の所属する劇団さんのブログなどで、このお芝居の紹介がたくさんされています!!
ここで、もう一度確認!!
宇野重吉生誕100年記念公演 宇野重吉演劇祭2014
『ワーニャおじさん』
日時:平成26年10月4日(土)午後7時~(開場30分前)、10月5日(日)午後3時~(開場30分前)
場所:福井市文化会館大ホール
入場料:大人 前売り1500円(当日2000円)、学生 前売り1000円(当日1500円)
主催:宇野重吉演劇祭実行委員会
共催:福井新聞社
協賛:(公財)げんでんふれあい福井財団
後援:福井県 福井県教育委員会 福井市 福井市教育委員会 NPO法人福井芸術・文化フォーラム FBC福井放送 福井テレビ FM福井 福井ケーブルテレビ・さかいケーブルテレビ 月刊ウララ
作:A・チェーホフ(小野理子訳「ワーニャおじさん」による)
演出:家高 勝
出演:
セレブリャコフ・・・打田 チカオ(百年イラチカ)
エレーナ・・・チエミニ(フリー)
ソーニャ・・・坂本☆ユキ枝(フガフガLaboratory)
マリヤ・・・西野 かつゑ(百年イラチカ)
ワーニャ・・・黒川 明(百年イラチカ)
アーストロフ・・・田所 龍臣(フリー)
テレーギン・・・高倉 政宏(フリー)
マリーナ・・・石井 典子(フリー ※オーディション採用)
下男・・・畑 謙治郎(フリー ※オーディション採用)
畑さんは、すごい。
大物です。
なにが大物って、会って話してみればすぐにわかるのですけれど、言葉で言うのは難しい・・・。
普段は、子どもに太鼓を教えています。
稽古場には自転車で来ていました。
歌うのがとても上手です。特に、「見上げてごらん、夜の星を~♪」は味があって本当に素敵なのです。
舞台に立つのは、2回目。去年、『それはかつてあった』というパフォーマンスで、同じ福井市文化会館に立ちました。
今回もオーディションを受けての参加。舞台上に立つのが楽しいのだと思います。そこが良いのだと思います。
とにかく、この人と、一度会って話してほしい。福井が誇れる『楽しいおんちゃん』ですよ。
今回は下男の役。下男だけど、なんだか妙に気になる、味のある下男です。
右が畑さん。帽子を外した頭は『月の裏側』だから見せられない、と言うので帽子をかぶせてみました。ニコニコ。
今回のダブルヒロインの一人、坂本さん。
福井の演劇界では知らない人はいない坂本さん、劇団フガフガLaboratoryの代表的な役者さんで、福井県の演劇連盟でも、若いながら、多大な貢献をされています。
坂本さんは、普段はご自身の劇団で主に活躍されていらっしゃいますが、若手の指導にも熱心で、若手みんなに慕われている姉御的な方。
その明るさとコミュニケーション力、まわりをよく見ていてよく気をつかえる賢さと、困っている人にはすぐに手をさしのべる細やかさと優しさで、若手を引っ張り、同年代を盛り上げ、ベテランの先輩方には手となり足となり支えてこられた、本当にすごい方だと思います。
そんな坂本さんは、若手に役をゆずり、ご自分は一歩引いて演出などにまわられることも多いのですが、今回はメインで役者をされるということで、楽しみにされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回の役、ソーニャは、伯父のワーニャと共に長年田舎で一生懸命働き、父を支えてきた孝行娘。辛い境遇にも耐え、なんとか生きていこうとします。
ソーニャと坂本さんは、まっすぐなところがとても良く似ていると思います。人として芯が通っている。まわりのことを気遣いながらも、自分の苦労は我慢して、より良い道を模索している。
普段は姉御的な方ですが、きっと本番は、その女優としての真面目さとストイックさで、年若くて初々しい田舎娘ソーニャへと変貌していることでしょう。
人柄が表れている立ち姿、まっすぐです。
こっそりピースしてくれました(笑)
高倉さんは、今回、落ちぶれた地主であり、ワーニャおじさんの家の相談役的な存在、テレーギンを演じます。
演技初挑戦。映画好きな集まりから、縁があってオファーを受け、この公演に参加することになりました。
高倉さんからは、温和で優しい空気感があふれています。
演出の家高さんが抜擢したとおり、テレーギンの愛らしさ、憎めなさと、高倉さんの丸くて温かくて謙虚な雰囲気は、良い感じにマッチしていて、お芝居の世界に溶け込んでいます。
テレーギンには、台詞を言う以外にもう一つ、大きな仕事があるのですが、そちらのほうも初挑戦の高倉さん。演技の練習の合間にも、そのもう一つのほうの練習に熱心に取り組んでいて、どんどん上達していっている姿が、高倉さんの努力家なところを表していると思います。
本番まで、きっと高倉さんは静かに、しかし確実に努力を続けるのでしょう。高倉さんの笑顔はとっても素敵で、年下の私もニコニコしてしまう、お友達になりたくなっちゃう、穏やかで優しいおじさまです。
一生懸命練習中。がんばれ!
演技指導を受ける高倉さん。横は打田さん・・・。
素敵なおじさま。テレーギンの演技中。